戯言日記 その4

戯言

 いい天気だねと君が言った。

 その日は晴れで、まぶしい日差しが君を照らすがまぶしすぎて見えにくい。

 いい天気だねと君が言った。

 その日は雨で、ざーざーと降る雨の下で同じ傘の下だと近くて君の顔が見えにくい。

 今日は悪い天気だねと君が言った。

 今日は曇りで、まぶしすぎず近すぎず君の顔がちゃんと見えて、良い天気だよと僕は言った。

 まぶしいねってあなたが言った。

 その日は晴れで、日に照らされてあなたはいつもより輝いて見えた。

 近いねってあなたが言った。

 その日は雨で、同じ傘の下にいてあなたのぬくもりを感じられた。

 いい天気だねとあなたが言った。

 その日は曇りで、ぬくもりもより輝いているあなたも見られなかった。

 いい天気だねと理由を教えてもらった。

 晴れも雨も曇りの日も、全ての天気が好きになった。

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 蛇足:ぶっちゃけ天気は低気圧とかムシムシしなけりゃ何でもいいです

 蛇足の蛇足:嫌いな天気は嫌いで良いと思います、好みはそれぞれだし。でも理由が古傷が痛む、だとかっこいいと思います。

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