私は嫉妬深い。それは自他共に認めるほどに嫉妬深い。
好きな人の友達、知り合いだけでなく家族にも嫉妬する。
そんな私のことを相手は受け入れて、
「いいよいいよ、それだけ思ってるってことでしょ?」
笑ってくれる。
そんな素敵な彼が好きだ。
そんな相手に甘えて、私はもっとたくさんの物に嫉妬するようになった。
人間関係だけでなく、普段使ってる道具、衣服、食べ物、関わる全ての物に嫉妬するようになった。
相手の周りにあるもの全てに嫉妬して、距離をとらせるようになった。
相手の全てを私で埋め尽くしたい、相手の全てが私でいてほしい。
そう思って相手と繋がるもの全てを遠ざけて暮らし私以外の物全てを除くことができた。
私の愛した相手は相手ではなくなっていた。
相手は私だけで構成することはできなかった。
私の嫉妬するものは私の愛する相手を成り立たせる重要なものだったのだ。
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蛇足:嫉妬するほど仲がいい!って言葉はありそうだけどあるかもね!(知らない)
蛇足の蛇足:エンヴィーって良いキャラでしたよね。好きとは言えないクズさ、だけど必要なキャラでした。
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