戯言日記 その5

戯言

 お金が欲しいのでお金に関する日記をつけることにする。
 これを振り返った時にお金がたまらない理由を考えたいと思う。

 今日が給料日だ、ほどほどに貰っているが自分の仕事ぶりではもっともらっていいはずだ、と店長に水をかけておいた。

 そしたら自分の服も少し濡れた、古くなってたしいい機会だ、買い換えよう。

 日々のごはんは適当、適当な飲食店にいくも良し、店の冷蔵庫を漁るも良し、客にもらうもよし。
 そいうえばたくさん冷蔵庫の中身を食べた月は給料が少ない気がする。

 休みなので本屋に行って袋を破いて中を読む。開店から閉店まで居座って読み、気に入った奴を買う。ただ自分の魅力がすごいのかいつもおまけの本をつけてくれる。
 レシートもとても長くなる。

 気が付けばひと月、やはりお金は少ない。

 次の給料日までぎりぎり生きていけるほどしかないが、まあ大丈夫だろう。

 
 …………靴磨きの少年がいたがあいにく自分は靴を履かない。働いてもない奴に対価を払うギリは無い。だというのに、うっかり手が滑って財布の中身が零れ落ちた。

 しかも代金入れの中にピンポイントで落ちてしまった。わざわざそこから拾うのもめんどくさいし。

 給料日まで店の冷蔵庫を漁って生き延びた。

 とまぁ、振り返ったみたものの、どれもこれも必要な買い物ばかりだ、今のままで生活しよう。

 足りなきゃ店長に水をかけてうっぷん晴らしだ。給料上げろ。
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 蛇足:ペイペイとか便利ですけど知らない間にお金が消えますよね

 蛇足の蛇足:生活能力があると、お金稼ぐ能力が減ると思うです。

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